古いXPマシンにWindows 7

マイクロソフトの新OS、Windows 7は古いPCに導入しても、性能を発揮するという記事をあちこちで見かける。発売前では、本当にそうなるのかは、発売予定の評価版でしか確認できないので、発売後の、記事に期待するしかない。

OSのアップグレードには、性能アップの他に、もう一つの問題がある。アップグレード作業そのものである。OSをアップグレードする場合、必要なファイルを保存して最初からインストールするのか、ソフトの支援を受けてアップグレードするかになる。(余談:この辺りはMacOSに利があると筆者は感じている。余計なリサーチや作業を考えなくても、提供されたCDやDVDから起動することでアップグレードが完了する。)

ZDNetに実際にアップグレード作業をおこなったレポートが掲載されていた。(ZDNet記事:古いXPマシンをWindows 7にアップグレードしてみる)アメリカでの記事であるが、下記の観点で詳細に書かれていて、参考になる。

  • どのくらい古いPCならアップグレードできるか?アップグレードすべきか?
  • どのようなアップグレード手法を採るべきか?
  • アップグレード支援ソフトPCmoverの利点は?

OSのインストールでアップグレードを行う場合、Officeなどのアプリケーションソフトやプリンターなどのドライバのインストールを別に行わなければならず、大変時間がかかる。WindowsXPになってからは、それでも、相当、手間がかからなくなったとはいえ、1台に2〜3時間がかかってしまう。OSアップグレードを検討されている方には、この記事はお勧めです。

Windows7搭載PC

Windows7ネタが続いてしまうが、搭載PCが既に世の中に出ているのでビックリした。

事の経緯は以下のようである。

久しぶりに海外から帰国した姉が、メールが送れないという。パソコンを立ち上げてみると、見慣れない画面。「あ〜、Vistaは無くなるのに。」と思いつつ、操作を始めるが、何か違う。設定がうまくいかず(ドイツ語OSなので、パソコンオタクでない姉はドイツ語のIT用語を日本語に訳せない。日本語でも厄介なのに、当然である。)再起動をかけると、そこにあらわれたのはWindows7である。

8月入手したばかりの、新品だそうで、ドイツの大学では教授や講師が既に使っているようだ。たしか、アメリカでの発売は10月の中頃だったはず。

使い勝手は、ドイツ語ということもあり、悪い。というより、新しくなったので、対処法が、また、変わった。個人的には一緒にやって来た姪の新型MacBookのほうに、触手がのびる。新品と言うこともあるだろうが、速度は、軽快という印象だ。

“Windows7搭載PC” の続きを読む

Windows 7は企業を救う?

マイクロソフトから時期OS、Windows7が発売される。不況で設備投資にお金をかけられない企業には歓迎されると思われる点が2つある。

  1. XP,Vistaの時のように新しい高性能PCに変える必要がない。メモリー容量が小さくても、CPUの性能が多少低くても動作する。
  2. XPモードでいまのソフトウェアが動作する。

しかし、そもそも、お金がない企業が、OSを交換する手間をかけるだろうか?答えはノーである。理由は2つ。

  • OS自体無料ではない。OSの導入費と既存ソフトやデータの入替作業費は通常のパソコン切換時と同じである。
  • 動作が遅いXPパソコンに導入して、パソコンの性能が上がるわけではない。

従って、Windows7が広まるのは、企業のPC買い換え時となる。前回は、XPにダウングレードしたユーザーや買い控えたユーザーが躊躇することなくWindows7を選べるようになったと言うことであろう。

動作条件については”Windows 7の最低動作条件“というマイクロソフトテックネットのフォーラムがある。もちろん、現状では評価版での内容である。

今日はXP販売終了の日

このブログでも何回か取り上げたが(やはりXPは生き残る?)、いよいよ、WindowsXPの正規版販売が今日終了する。

かといって、XPが全く手に入らなくなるわけではない。(参考:ユーザーの選択肢)メーカーのDellなどは、Vistaのダウングレード権という裏技で提供している。このことは、Vistaが普及しない一因ともいわれている。

WIndows3.5からWIndow98や、XPへのバージョンアップの時とは違い、機能的にはもう飽和状態にあり、Windowsでなければ作業ができないということも徐々に減っている世の中では、次のWIndows OS、Vistaへの移行は数ある選択肢の一つとなってしまった。もはや、どの選択が正しいかを議論することは、意味が無く、それぞれの状況に合わせて、最適な答えを出すことが必要だ。

その意味では、XPを使い続けるのも正解で、Vistaに乗り換えるのも正解である。