ノートPC市場三つ巴

Eee PCに代表されるの小型PCの参入で、HPやエイサーに注目が集まっていると思っていたが、一般的には、まだまだ、ノートPCが主流のようである。(BCN記事:ノートPCメーカー三つ巴、Eee PCに続く小型・低価格モデルに存在感高まる

漁夫の利はNECで、ソニー、東芝は軒並みシェアを落としている。高い価格帯から影響が出たのは否めない。先に撤退したIBMはほくそ笑んでいるかもしれない。

これで、ASUSは今までになかった市場を創り出したと言えるだろう。後から見ると、ユーザーの声を聞いていれば、ヒットは当然とも思えるが、だれもいないところへ参入するにはリスクもある。松下幸之助は2番手をねらえと言っていたらしいが、白兵戦専門の零細企業にはいづれも向かない。

ミニノートが躍進

2008/8/12日経の夕刊にも記事がでていたが、ノートPCがシェアを伸ばしている。ノートPCは日本の狭いオフィス、住宅環境を追い風に一時シェアを伸ばした。しかし、どうしても小型に押さえるために、性能に比べて価格面で割高になっていた。しかし、ここへ来て、ASUSのEee PCで火がついた低価格小型PCが伸びている。

海外では家庭内の2台目、3台目、つまり、テレビのように、最初は家に一台、普及が進むと、一人一台持つ時代になってきた訳である。また、メールやインターネットをどこでも見たいという需要で小型PCが伸びている。

一方、ノートPC出荷台数の伸びは2008年がピークという予測もある。この記事には、なぜピークに達するか理由が掲載されていなかった。今となっては、景気減速で一時的ピークになることは、予想が付く。今後は、ゲーム用などの高性能デスクトップ、オフィス用など汎用のノート、サーバーと3つに棲み分けが進みそうである。

無線LAN共同体、FON

FONとは、オフィシャルサイトによれば、

せっかく無線LANに対応したノートパソコンを持っているのだから、外出先でもインターネットを楽しみたい!それもできたら無料で…。

FON(フォン)は、そんなユーザーの夢を叶える、世界で最も巨大なWiFiコミュニティー。

となる。自分の無線LAN環境をを参加者と共用することで、参加者がいるところなら世界中で、無線LANが使えるというシステムである。機器も2,000円ほどで手にはいるので、自分で無線LANを増設するなら、価格面でも候補にもなりうる。もちろん、自分のPCが外部から丸見えになるようなことはない。セキュリティも考慮されている。

さて、無線LANがどこでもできるとどうなるか?

ユビキタス社会の第一歩が開ける。IP電話を使うことで、携帯電話に取って代わるかも知れない。すでに、パナソニックはSkype電話が世界中でFONを経由してできる機器も販売している。iPhone、iPod TouchやEee PCなどのモバイル端末が普通に使われ、いつでもインターネットに接続できる。これは、パラダイムシフト、社会基盤の大きな変革になると思う。また、この組織が、コミュニティで広がるところもLinuxのようで次世代の味がする。FONマップで自社の近くをのぞいて、変化の兆しを感じてみて欲しい。

Eee PCがデスクトップに

低価格小型PCの「Eee PC」を出したASUSが今度はデスクトップをリリースする。

かなり小さい、MacMiniほどの容積である。液晶モニターの裏にすっぽり隠れる。かなりのオフィスPCもターゲットに入るのではないだろうか?大画面デジタルTVが普及した家庭にもぴったりのPCである。当然、価格もグッと抑えてくるだろう。今度は、ハードディスクやメモリーも十分な容量である。市場へのインパクトは大きいだろう。

これで、また、XPの寿命が長くなるかも知れない。