検索結果上位表示プロジェクト

2011の11月からkenbikyo.orgを開設しました。

これは、筆者の知識をまとめたもので、同時に、コンテンツの拡充でどの程度の上位表示が行えるか実地テストする目的もあります。

ベースとなっているのは、顧客のサイトでコンテンツを作成したものですが、あまり、重要性を理解してもらえず、良い評価をもらえませんでした。しかし、このサイトの上位表示は間違いなくコンテンツ強化の結果です。それは、このサイトのキーワード検索で弊社作成コンテンツが上位に表示されていることで確認することができます。

さて、作成当時からインターネット、検索エンジンの環境はめまぐるしく変化しています。ブログやWikipediaが広まり、Yahoo JapanはGoogleと同じ検索エンジンを使っています。検索対象も数十倍に増えています。Google検索では最初の1ページ=トップ10表示がより重要になってきています。

そこで、腕試しのため、kenbikyo.orgがどの程度の労力で上位表示できるかレポートしていく事にしました。

ネットの地域化

いままで、インターネットと言えば、世界に情報発信ができることが強調されていた。

ディープな、ニッチな趣味でも日本中、世界中でみれば、自分一人でない、仲間が見つかるといった面がクローズアップされていた。この特性のため、近所の住人を相手に商売をしている人々には、あまり、適合しない技術と思われている。しかし、最近では、Googleなどの地図サービスやIP番号による地域特定など、地域に根付く展開が可能になってきている。

CNETには「ネットラジオ、3月15日から試験配信を開始–IPサイマルラジオ協議会が発表」という記事が出ていた。地域限定の技術的な基盤が整ったと言うことであるが、2つのことに驚いた。

  1. 無線ラジオ放送は地域限定でなければいけないこと(放送エリアが決まっている)
  2. インターネットラジオをなぜやらないのだろう

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ウェブサイトを改ざんするマルウェア広がる

ZDNetの記事で、ホームページを運営者の知らないところで書換え、さらにそのプログラムを広めるコンピュータウィルスが広まっていると報じている。(ZDNet記事:ウェブサイトを改ざんする「Gumblar」に似た攻撃が発生、大感染の可能性も

Gumblarは、2009年の春から広まったマルウェアで、サイトを閲覧しただけで、PCに感染を広げ、そのPCからサーバーのアクセスパスワードが盗まれ、新たな感染源となり、被害を広げていく。感染元のサイトでは、サーバーへのアクセスパスワードを盗まれている可能性が高く、駆除した後は、パスワードの変更の必要がある。多数のサイトの管理をおこなうウェブ制作会社には、一番厄介なウィルスだ。

そのGumblarに似た新種が発見されたのである。対処法は、InternetWatchに詳しく書かれているが、くれぐれも、処理の順番を間違えないようにしなければ、かえって感染を広げることになるので、注意が必要である。(InternetWatch記事:被害が多発する「Gumblarウイルス」への対策を実施しよう

手順は以下のようになる。

  1. まず、自分のPCが感染していないことを確認する。(あるいは駆除をおこなう。)
  2. AcrobatReaderやFlash Playerを最新にアップデートする。
  3. OSも最新に更新する。
  4. 管理しているサイトの感染チェックは、ブラウザで行わない。(感染してしまいます。)FTPでファイルの不審な更新履歴を確認するか、PCにダウンロードして、ウェイルスチェックをかける。

感染がわかったら、サーバーのパスワード(FTPアクセス)は駆除後に変更する必要があります。パニックにならず、慎重に確認作業を進めてください。

グーグルの大規模アップデート

マイクロソフトのbingが注目を集める中、検索エンジン「グーグル」のプログラム変更が進行中である。(記事:グーグル検索の大規模アップデート「Caffeine」

記事によると、検索プログラムの全面書換という大規模なものになると報じているが、一般のユーザーは、少し表示が早くなったぐらいにしか感じないとも述べている。この変更が、気になるのは、以前の検索プログラムに最適化して、SEOを行っているサイトとそれを支援している企業と言うことになる。もし、新しい検索が少しでも以前のものと違えば、あまりにも完全に今の検索方法に最適化している場合、大きく検索順位を落とすかも知れないからである。このような手法をとっているサイトは、新しい検索方法をまた、最初から推測し、最適化を施すことになる。

資金が潤沢にあるサイトではそれも良いかも知れないが、それだけの資金があれば、内容の充実をはかるほうが費用対効果は高い。コンテンツの充実で獲得した順位は、このような、検索エンジンの変更による変動を受けにくい。中小企業では、まず、内容の充実こそが、ホームページに求められる対策である。

「追加する内容など無い」と多くの企業の方が口にするが、企業として営業してるだけで、他の人には知らない、相当量のノウハウの蓄積がある。公開できないなどと頭から、否定せずに是非検討してもらいたい。検索結果に大きな変化をもたらす事になるかも知れない。

コンテンツのアイデア

海の日の連休の大渋滞も終わり、明日は、皆既日食と話題に絶えない毎日ですが、貴社のブログやコンテンツ強化につながる話題はあったでしょうか?

企業のブログやホームページでは、貴社のサービスや製品に関わりのない話題で、ブログやページを作成するのは得策ではありません。そのような話題は、個人のホームページやブログに譲りましょう。

しかし、一見関わりの無いような事象も関連していることがあります。例えば、このエントリは「コンテンツのアイデア」として、皆既日食の話題をどう取り上げるか述べることで、皆既日食と関連づけています。その他、技術系の会社であれば、物理現象である日食と貴社製品の技術が関係しているかも知れません。観測に使われる、天体望遠鏡には、レンズ使われており、薄膜、蒸着、真空などの装置と関わりがあります。

話題になっているキーワードは検索される機会は多くなりますが、一過性の話題なら、収束も早くなります。また、扱われる頁も多くなり、検索エンジンの上位に表示されるには、相当な労力が必要になります。普遍的な話題を取り扱った方が、長期的には労力に対する効果は高いでしょう。

すでに、始まったところが多い夏休み。この時期にアクセスが増えるのは、自由研究の話題です。自由研究なら、必ず貴社製品やサービスに関連した話題が提供できるのではないでしょう。今から、公開すれば、みんなが宿題であわてる8月中旬以降にも間に合います。また、来年、再来年と毎年使える話題ですので、無駄にはなりません。

では、ホームページのコンテンツの選び方をまとめておきます。

  • 貴社の製品やサービスに関連する話題であること
  • 現在話題になっていることと貴社製品やサービスを関連づける
  • 話題は一過性のものでなく、できれば、季節性のあるものなど、毎年使える話題を選ぶ
  • 事前に予測ができる自然現象や予定されている行事などは、検索エンジンへの浸透も考慮して1ヶ月以上前に準備しておく

検索時の行動を味方に付ける

最初の検索で探しているものが見つからない場合、みなさんならどうしますか?

CNET Japanにこんな記事が出ていました。(CNET記事:「検索ストレス」どのくらい感じてる?

予想通り、キーワードを変えるか、追加する人が多いようです。また、違う検索エンジンをつかったり、件数を多く見る人は少数派のようです。

ここでホームページ制作で重要な指針が出てきます。

  • いろいろな違う表現のキーワードを使うより、一つに決めた方が見てもらえる可能性が高い。順位が低くても掲載されているより、掲載数が少なくても上位にある方が見てもらえるからです。まして、サイト内で用語の用法が一定していないのは読みづらくなります。
  • 汎用のキーワード(例えば、「旅行」など掲載数の非常に多いキーワード、ビッグワード)で上位をならわなくても、自サイトの特徴をていねいに、説明することで、ユーザーは追加のキーワードで探してくれる。(例えば、宿泊施設の例なら、所在地や名物、名所、レジャーなどの情報を追加することでユーザーは探し出してくれる。)

貴社のサイトはいかがですか?SEOのテクニックを追いすぎていませんか?最大の武器はコンテンツの拡充です。少しずつでも、内容を追加していく方が、ページをいじり廻すより得策です。

掲載するものが無いと思われている方は是非ご連絡下さい。アドバイスいたします。

ホームページの掲示板

ホームページに掲示板を付けることは、初期のサイトにはよく見られた。これは、

サイトを作成→コメントをもとめる

と言う自然な流れであった。ある意味、Web2.0の大元である。しかし、現在、日本では掲示板と言えば、スパムによる書込、出会い系、学校裏サイトなど犯罪や暗い面がクローズアップされている。弊社では企業などのホームページに掲示板を設置することは勧めていない。どうしてもという場合はブログシステムの採用を勧めている。

それでも、まだ多くの掲示板が、個人サイトには設置されていたり、放置されている。その掲示板に脆弱性が見つかった。(CNET記事:CGI RESCUE製の電子掲示板にクロスサイトスクリプティングの脆弱性

CGI RESCUEのサイトには多くのフリーのプログラムが公開されていて、利用しているサイトも多く、影響は大きい。残念ながら、掲載されているプログラムは最新の脅威に対応できていなかった。しかし、これら、フリーソフトの作成者を一方的に責めることはできない。ソフトの採用を決定する責任はあくまで、サイト主催側にある。どういう目的のサイトかよく考え、闇雲に無料だからとフリーのプログラムの採用をするのは、危険である。企業サイトでは、フリーソフトの採用はあり得ないが、オープンソフトの採用でも、その制作者やプログラム自体を良く吟味する必要がある。

検索エンジンに掲載されないHTML

検索エンジンに登録申請を出してもうまく掲載されない場合、ホームページ記述言語HTMLの文法間違いが考えられます。

登録申請を出しても、新設したサイトでは、通常、掲載まで1ヶ月近くかかります。しかし、それをすぎても、掲載されない場合、何らかの不具合が考えられます。その一つに、HTMLの間違いがあります。

HTMLというのは、ホームページの見え方、文字の大きさやリンク、段組などを指定するもので、通常、見かけることはありません。ブラウザの”ソースの表示”と言う機能で見ることができます。プロでもHTMLを理解できない人もいますので、自分自身でホームページを作成するのに、HTMLを直接記述していない限り、理解していなくても何の問題もありません。しかし、HTMLの間違いがあると、検索エンジンの解析がうまく行えず、掲載が遅れたり、不適切なサイトと判断されることがあります。検索エンジンは掲載遅延の理由を説明してくれませんので、原因となりうるものは、少しでも排除しておくべきでしょう。

では、正しいHTMLかチェックするにはどうすればよいのでしょう? “検索エンジンに掲載されないHTML” の続きを読む

間違ったSEO

先日、検索エンジン最適化の某ブログを読んだが、少しビックリした。テクニックのなかに、既に数年前に、間違いとなった内容があったのだ。このブログには、テクニックが10以上、解説付きで掲載されていたが、そのなかには、以下のように正論に基づいたものもある。

  • リンクをしてもらうためのメール文例
  • ディレクトリ検索エンジンに登録する
  • リスティング広告を出稿する
  • ブログにコメントする

 問題は、「リンクを買う」手法が紹介されていたことである。これは、1社が開設した数百のサイトに、料金を支払い、自サイトを一度にリンク付で掲載してもらう事である。ヤフーのディレクトリ掲載もお金を要求しているではないかと思われるかも知れないが、ヤフーは掲載料を課金しているのではない。掲載のための審査費用、人件費を営利目的の組織には負担してもらおうという考え方である。

では、リンクを買うのが、なぜいけないのか? “間違ったSEO” の続きを読む

Jimdoはホームページ制作会社の脅威となるか?

KDDIウェブコミュニケーションズは、ウェブページ作成サービス「Jimdo」を公開した。(記事:Web3.0世代のホームページ作成サービス「Jimdo」、日本語版公開

さて、HTMLやCSSの知識がなくてもオンラインでホームページが作成できるこのサービスを考えてみる。

新しいか?— オンラインでのサービスというのは今まで無かったかも知れない。ブログやSNSなどでもオンラインでホームページは作成できる。Apple社のiLifeなどでも、ユーザーは知識もなく、簡単な操作でホームページ作成ができる。

Web3.0か?— 2.0はユーザーの参加と定義するところが多く、3.0はユーザーによる創造と定義している組織もある。ただし、2.0の定義もいろいろなので、これが3.0であるいっても否定はできない。

普及するか?— ホームページ制作会社の観点から見ると、企業ユーザーは採用しないであろう。提供するターゲットは、このサービスをブログ、写真共有、SNSの融合と考えていることから、個人ユーザーと思われる。開発されたドイツとの普及の差を引き合いに出しているが、文化や社会システムの違いもあり、一概に同じレベルまで普及するとは考えられない。(ちなみにドイツにいる知人達はこのサービスを知らなかった。)