携帯発信が固定発信を逆転

やっと?と言う感もあるが、総務省のまとめによると、総通信時間で初めて移動系が固定系を上回った

また、IP電話発信は8.3%で、何とも言い難い数字である。携帯は伸びるのは、理解できる。固定回線を敷く手間や経済的負担を考えれば、通話時間の長い若年層は携帯になる。一方、高速インターネット回線は光ファイバー、ADSL、ケーブルにしても同じに何らかの開設の手間が必要で、IP電話の延びもこれで押さえられてしまう。企業などでの採用はふえるが、最も電話を利用する若年層は携帯しか選択の余地はないだろう。

きっとこの様相が変わるためには、無線LANネットワークの広まりや次世代の携帯通信が必要になるのだろう。例えば、PCに携帯をつないで、高速モデムとして使えるようになれば、携帯でIP電話などということもおきるかも知れない。最終的には一つのネットワークで何でもできるのが理想だが、安全面では何系統か必要になるだろう。

今度はルーター

ISDNに続いて今度はルーターがダウンした。やはり、落雷の影響があったのだろうか、通信機器が相次いで故障した。幸いにも下階層のルーターを昇格させることができ、復旧自体はうまくいったのだが、原因の特定に時間がかかった。以下はその顛末である。

まず、2日前にブラウザの表示が遅くなった。OSの更新などもあったので、その影響かと考えていた。

1日前にはネットワーク下のテストサーバーへのアクセスが遅くなり、作業が困難になった。

当日、遂にテストサーバーがネットワークに接続できなくなった。調査しているうちに、作業用PCへの侵入警報がでた後、ネット接続もきれた。試しに、他のPCもチェックすると、全て落ちている。侵入はルーターで遮断されているはずで侵入があるはずもない。ルーターは異様にデータ転送LEDが点滅している。この時点で、別のHUBで接続ができることがわかり、該当ルーターを排除することになった。

ルーターもISDN機器同様電源を入れたままの機器である。どうしても、寿命はやってくるようである。落雷に関しては、電源を入れていなくても、コードをつないでいれば、影響を受ける。防止するにはサージプロテクタ付の電源コードを利用するとよい。

ISDN今昔物語

いまや電話工事でもない限り、耳にしなくなった単語である。弊社も10年前、もっとも経済的なインターネット回線として採用した。回線速度は今風に言えばなんと0.064メガである。それでも、普通の電話回線を利用するモデムよりは速く常時接続も可能であった。

その後、CATV、ADSLを利用して、既に、インターネット回線としての役目は終わり、電話としてしか使用していない。しかし、IP電話も始まり、電話としてもあやうい。この回線に対応しているのがグレーの公衆電話で、10年前にはPCをこの電話につないで、メールを取り込んでいた。

先日、10年間電源入れ放しのISDN用TAが壊れた。(暑さに落雷?)そろそろ壊れても当然であるが、全く電話が使えないのは致命的である。幸い、携帯へ転送を行っていたので、TA交換まで実質の不便はなかったが、社会インフラとして広めたNTTはこの役目の終わったシステムをメンテナンスし続けているのかと思うとぞっとする。

すでに姿を消したポケベルは、利用者が減り、メールが代替となり、うまく幕引きできたと思うが、企業等での採用も多いISDNはそうはいかないだろう。当時は、まさか10年ぐらいで1つの技術がなくなるとは考えられなかったが、採用する技術は見極めが必要である。

10年後にはホームページはなくなっていたりして…..