随分前にブックマークしたのだが、筆者も30年前に胸ときめかせたマイコンを復刻したという記事が掲載されていた。(BCN記事:激安2500円のコンピュータが大人気、その正体は一体何?)
このキットで使われているCPUの後継機が8080などで、今のインテルCPUの起源とも言える。いつの時代でも対抗する勢力はあるもので、筆者は当時、もう一方のZ-80派であった。シャープ製の開発キットのマニュアルだけを秋葉原で購入して、後は自作した。今回は雑誌の付録と言うことだが、はんだ付けもなく、これをキットと呼ぶのかと、拍子抜けだ。プログラム入門ならソフトウェアのエミュレータで十分なのでは?
当時のもう一冊の参考書は、「マイ・コンピュータ入門」(講談社、著者:安田 寿明)であった。ちなみに絶版である。ページがバラバラになるまでよく読んだ。よく書かれていた本で、おかげで、自分でコンピュータが設計できるところまでできた。ハードウェアからOSまで、網羅しており、自作のBASIC言語でスタートレックゲームが完動したときの感動は今も忘れられない。BCNの記事にある4004の開発エピソードについても書かれている。考えてみると、この後、据え置きゲーム機器のメーカーでバイトしたり、マイコン同好会に参加したり、某ビックブルーに入社したりと、人生を変えた一冊かも知れない。
今では、居ないかも知れないが、コンピュータの設計を勉強しているなら、AMDのビットスライスと、同期論理回路について調べると理解が深まると思います。
この雑誌が人気になるほど、その当時、コンピュータに興味を持った人は多かったのだと、改めて感じた。