WordPressの更新が簡単に

WordPressのシステム更新が簡単になった。これはバージョン4以降の話だ。

以前は、データベースのバックアップとサイトのバックアップが必須だった。それは、バージョンアップの失敗があるからだ。

もちろん、安全を見れば、バックアップの作業はすべきだが、弊社の実績では、現在のバージョンなら安心と言える。お金を掛けたくないユーザーに対しては、オウンリスクでやってもらえるレベルになったと思う。また、仕事が減る。

もちろん、Wordpressの全ての設定が、自動アップデートでは更新されない。それは、データベースを特殊な使い方をしている部分があるのだ。簡単に言えば、エクセルで表にまとめてデータを保存しているのに、あるカラムには、例えば、CSVファイルの内容をそのまま入力しているといった有様だ。

通常は、「最初の画面のサイズ=800px」といった一対一のデータなのだが、この部分はそうは行かない。また、古くからの設定も記録されていて、新バージョンのプログラムが管理してくれないことがある。

昔のバージョンアップでは、特に、頭の番号が、3から4に変わるような、メジャーバージョンアップでは、一筋縄では行かなかった。

システムを入れ替えるだけでなく、プログラムやシステムの設定を修正する必要があった。弊社で経験した中では、最もひどかったときは、内容だけを別に取り出し、再構築が必要だった。

本当に簡単になったものだ。これで、Wordpressの一人勝ちでは無いかと思えるが、そうでも無いようだ。ホームページやブログ自体への興味が薄れてきているように思う。

さて、来年はどうなることやら。

プロ or アマ

何にでも、プロとアマはある。しかし、一体、どの基準で線引きがされているのだろう?

残念ながら、技量ではないと感じる事がインターネットやソフトウェアの世界には多い。新興産業は、そうなりがちだ。一方、ツアーゴルファーなどは、プロテストや優勝などの厳しい条件がある。

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WebGL

Google Chromeのキャンペンーにのせられて、パズルをやってみました。Safariでは最後にクラッシュして、WebGLのサンプルサイトが開きました。http://madebyevan.com/webgl-water/

プールの中にボールがあり、ボールはマウスで動かせます。水面近くでは、ボールが波を作ります。これがブラウザだけで動くとは驚きです。ただし、GoogleのブラウザChromeでないと見られませんでした。(Firefox 9も大丈夫。IEはだめでしたがプラグインがあるようです。)

これが将来のWebとなると驚きです。ホテルやアパートのホームページでは、実際にその場にいるように見せられるのが当たり前になり、ショッピングも全方向から商品を確認できるのが普通になるかもしれません。

スマホ技術者?!

今日の日経は(宣伝の文句じゃないが)、「ネット大手がスマートフォン技術者を大量採用する」という見出しが一面トップ。

これは、危ない。大量採用は、過剰生産とおなじだ。この先には過剰在庫が待っている。歯医者、弁護士、会計士と続いた、同じ失敗を予感する。

スマートフォンなどと言う限定的なものに特化しては、技術者は生き残れない。応用が利かないからだ。今、学生の人たちには、せめてソフトウェア技術者となって、「スマートフォンなら当然やれます」という風になってもらいたい。

すでに、ソフトをやっている人は、うすうす分かるので心配していないが、問題は、会社に入ってからソフトウェア開発に配属される人たちだ。会社に入ってからの進路は選びにくいかもしれないが、しっかり将来をみて、最初に、希望を伝えるのが、良いだろう。

大体、スマートフォン技術者などという言葉をみたら、スティーブ・ジョブスがにやりとするだろう。まったく、彼の思想が理解されていないからだ。彼が作りたいのは、コンピュータと意識しないで使えるコンピュータで、もちろん形やジャンルは関係ない。最終的には、アラジンのランプの精のように、どこからでも呼べば、すぐに出てきて、用をたしてくれる存在だ。スタートレックの艦内コンピュータが近いだろう。

iPadでFlash

Flashはブラウザ上で動作するアニメーション/動画再生ソフトであす。広く使われていますが、Apple社はFlashの実装を避けています。といっても、PC用のSafari(アップル社のインターネット閲覧ソフト)では、動作します。Apple社がFlash対応を避ける理由として、安定性にかける事を同社は表明していますが、Adobe社だけに規格が管理されている事を警戒しているのでしょう。
PDFもAdobe社独占でしたが、今は、マイクロソフトもアップルもワープロソフトからの出力やプリンタの出力に広く採用しています。FlashもAdobe社以外の制作ソフトが出されているので、PDFの様に実質的な標準ソフトへ発展するのではと、筆者は考えています。それにしても、AdobeのFlash Player(Flashの再生ソフト)は頻繁にセキュリティアップデートを繰り返しており、また、よく固まってしまいます。Steve Jobs氏の説明にも、思わず、納得してしまいます。

さて、使えないとなると使いたくなるのが人情。iPadでFlashが使えないと知っていた人は多くなでしょう。そんな方に朗報なのが、ZDNet記事”「iPad」用Xクライアント「iLIVEx」が登場”です。

XクライアントはUNIX用の通信ソフトの一種。簡単に説明すると、遠く離れたUNIXの画面をiPad上で操作できるというものです。これなら、iPadでなく、UNIXで動作するので、Flashも動かせる訳です。

Windows7の必要ハードウェア

少し下火になった、Windows7熱だが、新しいPCを買わずに、既存PCの更新をすべきか考えている人は多いだろう。特に買い換えサイクルに近づいている場合、数ヶ月も考えてしまうと、既存PCの陳腐化がはげしくなり、買い換えを決意するか、断念するかになってしまう。

一番気になる点は、OSを入れ換えて性能が上がるかということにつきるだろう。

その前に、「既存PCにWidows7が搭載できるか?」と言う問題があるが、これは、マイクロソフトから”Windows 7 Upgrade Advisor”と言う無料のソフトが配布されているので、ダウンロードして実行すれば、チェックをおこなってくれる。助かるのは、接続している機器についても、情報を集めてくれることである。ちなみに、5年落ちのノートPCで実行してみると、「可能」と判定され、メモリーのアップグレードが必須と教えてくれる。周辺機器も古いので、判定がつかず、各メーカーに確認するようメッセージがでる。また、XP Modeの期待もあったが、これについては、使用CPU(intel VT または AMD-VT)などの条件があるので、使用できない。

さて、肝心のOSの性能はとなると、評価版でのベンチマークテストの記事が多く、製品版を実際に入れ換えて比較したいう記事は見つけにくい。「Windows7 アップグレード 性能 比較 -価格」で検索して、”Windows 7はどれだけ“速い”のか!?“と言う記事が見つかった。長い記事なので、急ぎの方は最後の結論だけ見ればよいだろう。

記事の機種が参考になる場合はよいが、そうでない場合は、CrystalMarkなどのフリーのベンチマークテストで、既存PCがどの程度の性能を持っているか確認するのがよいだろう。(登録者のPCとの比較もおこなえる。)

筆者の場合、以下の結論に達した。

  • CrystalMarkのポイントは13000ほどで、大手メーカーの古いBTO PCにしては、遜色ない。(=そこそこ使える。)
  • 多くの性能比較記事から、Windows 7で劇的に向上することはないが、最新機能を今までの間隔で使える。
  • 投資額はOS+メモリー1Gで実勢価格4万円ほど。
  • XPからのアップグレードでは、OSを最初から導入しなおす事になる。ファイルのバックアップやソフトの入れ直しが必要で、作業時間も多い。
  • 結論:買い換えまで我慢する。

企業では、

  • 最新機能が必要とは、考えにくい。
  • 4年前のXPでも何とか使える
  • アップグレード費用+作業量を考えれば、PC買い換えが、長期的には経済的。
  • 本体買換となれば、周辺機器買換も視野に入れる必要がある。
  • 新OSに社員が慣れるまで、効率が落ちる。

と考え、余裕のある所では買い換え、余裕のないところは保留となるだろう。

日本語入力-続き

グーグルの日本語入力で、ジャストシステムの日本語入力ATOKにふれたが、同社の創業者は、同社をさり、新会社を設立している。(ZDNET記事:ジャストシステム創業者、新会社「MetaMoJi」を設立

会社のミッションなどを見ると、情報と人間のつながりに重点がおかれ、グーグルのそれに似ているが、この時代、IT企業としてはやはりそこに行き着くのかも知れない。

ATOKの日本語入力に果たした役割は大きく、西ヨーロッパ言語以外の入力方式にも大きく影響を与えたと思う。これからの、2人に期待したい。

グーグル日本語入力-続報-

前回の紹介で、「説明が少ない」とコメントしたのが効いたか、単に反響が大きかったから?(CNET記事:「グーグルでないと作れない日本語入力ツールを作った」–Google日本語入力の狙い

この記事で開発の意図などがよくわかった。グーグル日本語入力のヘルプにも、開発意図や機能について多少書かれている。

CNET記事にもでていたのが、心配なのはジャストシステムである。5年程前までならATOKがもっとも人気のある=優れた日本語入力であった。しかし、WindowsもMacも日本語入力の改善が進み、あえて、ATOKを導入する人が減ってしまった。

いまや、携帯電話やゲーム機、テレビでも日本語入力ができる。処理能力が上がった為に、単純な変換効率では競争ができない。辞書の能力からすると、グーグルは有利である。まさに、グーグルの理念のぺーじにある目標

情報を求めるすべての人々に、ボストンでデスクに向かっているか、ボンの街を車で移動中か、バンコクをぶらぶら歩いている最中かに関係なく、もっと高いレベルのサービスを提供することです。

に準じたサービスかも知れない。

グーグルの日本語入力

CNETの記事でグーグルの日本語入力ソフトの紹介があった。(CNET記事:グーグル、日本語入力ソフトのベータ版を公開)

検索窓での変換候補表示は非常に便利だが、コンビニのPOSと同じ様な違和感を感じていた。POSはコンビニの売上を管理するシステムで、どの商品が売れているか統計処理を行ってくれる。結果、そのコンビニでは売れるものだけを店に置き、売れないものは棚から無くしてしまう。結果、コンビニに行かない人が欲しいものを探しに行っても、無いのである。例えば、飲み物。旅行先で自分の好みの飲料を見つけようとすると、見つからないことが多い。

検索では多くの人が検索しているキーワードが表示されるので、専門分野などのキーワードは表示されにくい。

さて、指定されたサイトからダウンロードして、パソコンにインストールして使ってみる。特に違和感はない。変換候補は随分早い段階で表示される。これからは、候補をタブで選ぶという、入力方式の方が早く入力ができるかも知れない。

WindowsXPでは、コントロールパネル>地域と言語のオプション->”言語”タブ->”詳細”ボタンクリックで表示されるダイアログの「規定の言語」で入力ソフトを選択できる。

もう一つ驚いたのは、この記事に関するトラックバックの多さである。やはり相当関心が高い事を示している。グーグルOSも開発されているので、日本語入力システムが公開されるのも当然の流れであるが、やはり、少し驚きである。トラックバックで多いのはウィンドウズの日本語入力、Microsoft IMEに対する不満である。筆者はNatural Inputを使用しているが、特に違和感を感じたことはない。ただし、ソフトの説明や技術的な内容の解説にしか使用しないので、Microsoftの推定使用環境に向いていたのかも知れない。

最後に、驚いたのは、グーグルの説明があまりにも少ないことである。ベータ版(試用版)ということもあるが、「取りあえず使ってみよう!」と言うのりである。グーグルほどの会社であれば、大規模なテストと検証をおこない、適切な処理が施されていると推定するが、これを中小のシステム開発やアマチュアがまねすると大変である。利用する側も十分にリスクを理解して、利用して欲しい。ネットで提供されるソフトは全てが安全なものとは限らない。「ネットで公開されている」=「社会的に認められている」ものではない。ポストに投げ込まれるチラシや捨て看板と同じ程度に注意が必要である。

phpMyAdminにセキュリティホール

phpMyAdminはオープンソースのデータベースシステムMySQLの管理用プログラムです。これ自体もオープンソースです。データテーブルの管理やデータベースの作成が知識のある人には容易にできるソフトウェアで、広く使われています。データベース付のホスティングサービスや、レンタルサーバーなどにもよく採用されています。

そのphpMyAdminに脆弱性がみつかり、開発元はアップグレードすることを呼びかけています。(ZDNet記事:phpMyAdminにパッチ:SQLインジェクション、XSSの問題を修正

さて、アップグレードは重要ですが、その前にしておくべき対策もあります。phpMyAdminにアクセスさせないことです。いくつか、対応策をあげておきますので、アップグレードと一緒に検討してみてください。

  • 面倒だからと、ID/パスワードを設定ファイルに組み込まない。(完全にインターネットから切り離された、テストや仮設定以外は、ID/PASSを毎回打ち込むようにする。パスワード保存のオプションが有っても使用しない。)
  • 通信はSSLを通して行う。サーバー証明が無くても、通常のサーバーならSSL通信は可能です。ブラウザに警告文は表示されますが、例外として許可すれば可能です。
  • phpMyAdmin自体をアクセス制限域におく(当然、ホームページからのリンクなどを付けてはいけません。)
  • 使用しなくなったら、削除してしまう。