不況も終わり?

そろそろ明るい話題がほしいところ。CNETにそんな記事が出ていた。(記事:検索クエリから景気回復の「明かりが見えてきた」–Googleピシェット氏) 検索に使われるキーワードや量で、景気回復が見えるというのである。少なくともグーグルにとって不況は終わっているのだろう。

百年に一度の大不況といわれるが、書物やドキュメンタリー番組で知る1930年代よりひどいとはとても思えない。確かに、近所では、飲食店の閉店が多いが、浮浪者がそこら中に居るわけでもない。給料が減っていることより、将来展望が見えないので、出費を抑えているのではないだろうか?そうなると、すぐにこの基調は変わりそうもない。

さて、ピジェット氏は以下の6つの変革を予想している。

  • Everything that was offline is now online
  • Living in the cloud
  • Innovation is cheap
  • Everything localized down to you
  • Search is personal
  • All marketing is digital

もうほとんど実現しているようにも思える。これからは、情報はいつでもアクセスできるところにあるわけである。

また、いままでは、検索トップの企業だけに光が当たってきたが、これからは、検索は個人の趣味によって細分化・特化され、地域限定も復活するだろう。もっと、広い範囲の企業にもチャンスが回りそうである。

グーグルの新しい検索方法

グーグルが携帯の画像で検索を行うことができる機能を発表した。(CNET記事:グーグル、携帯画像で検索する「Google Goggles」を発表) グーグルは音声での検索も発表している。(Google Japan Blog: 音声で Google 検索)

画像での検索はまだ、試験段階であるが、その可能性は広い。「セカイカメラ」の簡易版ほどの可能性がある。この新しい携帯電話の機能に2つのことを感じる。

  1. 検索は「言葉」から飛び出し、画像、音(音声)へ。SEOはどうなるの?
  2. 日本の携帯は特化(ガラパゴス化)して生き残り、スマートフォンは皆が必要とする機能を載せて増殖して発展。

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ホームページにコメントが付く

CNETに『グーグル、「Google Toolbar」にウェブページへのコメント機能を追加』という記事が掲載されていた。

「コメントならブログで付けてもらえる」と思われたかも知れない。しかし、この記事を読むと、検索エンジンがかなり、系統的にコメントを解析していることが伺われる。今回の機能は、ブログの様にコメントを付ける機能のないページにもコメントがつけられるというものであるが、その奥には、ページの評価のためにグーグルはコメントの内容も考慮している、あるいは検討中であることが推察できる。

しかし、だからといって、一所懸命コメントをつけるのは、愚の骨頂だろう。また、きっと「好意的なコメントを貴社のページに大量につける自動化プログラム」などが開発され、売り込まれることになる。グーグルの公式ブログに最近掲載された記事「Google のインデックスやランク付けなどに関する、10 の誤解」にもあるように、検索エンジン最適化テクニックと称して公開されている”技”は、だんだん、都市伝説化さえしてきている。

ここで大切な事は、やはり、コンテンツの改善となるだろう。それなりに良いコンテンツにはそれなりに好意的なコメントがつけれら、そのページの評価は上がるだろう。経費が限られているなら、なおのこと、内容の充実に資源を集中すべきだろう。

グーグルの大規模アップデート

マイクロソフトのbingが注目を集める中、検索エンジン「グーグル」のプログラム変更が進行中である。(記事:グーグル検索の大規模アップデート「Caffeine」

記事によると、検索プログラムの全面書換という大規模なものになると報じているが、一般のユーザーは、少し表示が早くなったぐらいにしか感じないとも述べている。この変更が、気になるのは、以前の検索プログラムに最適化して、SEOを行っているサイトとそれを支援している企業と言うことになる。もし、新しい検索が少しでも以前のものと違えば、あまりにも完全に今の検索方法に最適化している場合、大きく検索順位を落とすかも知れないからである。このような手法をとっているサイトは、新しい検索方法をまた、最初から推測し、最適化を施すことになる。

資金が潤沢にあるサイトではそれも良いかも知れないが、それだけの資金があれば、内容の充実をはかるほうが費用対効果は高い。コンテンツの充実で獲得した順位は、このような、検索エンジンの変更による変動を受けにくい。中小企業では、まず、内容の充実こそが、ホームページに求められる対策である。

「追加する内容など無い」と多くの企業の方が口にするが、企業として営業してるだけで、他の人には知らない、相当量のノウハウの蓄積がある。公開できないなどと頭から、否定せずに是非検討してもらいたい。検索結果に大きな変化をもたらす事になるかも知れない。

新世代検索エンジン

グーグルに対抗できる検索エンジンとして Wolfram|Alpha が話題になっている。

開発者は欧米では有名な天才、Wolfram氏である。Mathematicaという一世風靡した視覚的にデータ、数式をグラフ化するソフトの開発者といえば、想像のつく方もおられるだろう。

話題になっている理由は、検索の概念がまったく違うからである。話し言葉のような質問に回答してくれる検索エンジンなどもあったが、今までのものは、存在している結果が掲載されているホームページをみつける点で同じであった。しかし、Wolfram|Alpha はホームページに誘導するのではなく、答え自体を出してくれるのである。記事の中では、「ヨーロッパのインターネット人口」と言う回答に対して、各種の統計数値を集め、アレンジして表示している。まるで、SFにでてくるコンピュータである。人間の質問に何でも答えてくれるアレである。

学術的には、間違いなくすばらしい技術だが、筆者には2つの点が気になる

  • 結果が正しいと判断する材料がない – 権威に弱い日本人なら結果が一人歩きして思わぬ混乱を引き起こすかも知れない。使用したデータの出所や計算の根拠も示して欲しい。ただし、天才の彼のことであるから5月18日の公開日にこの懸念はあっさり払拭されるかも知れない。
  • 商業的にはうまくいかない? – ホームページに誘引しないので、商品販売や検索エンジン対策など商業的活動とはつながらない。どちらかというと新しいコンテンツという位置づけになるだろう。キーワード広告には向くかも知れない。

こちらが主流になったら、ホームページ制作は大きく方向転換が強いられるが、とにかく、1年後が楽しみである。

欄外:Wolframだって!オオカミ+羊?ただし、食べる方はlambで、こちらは星座にもでてくる雄羊。強そうな名前のダブルだ。

descriptionタグ

SEOを勉強している方は一度は耳にしたことがある単語であろう。

descriptionタグはMETAタグとよばれる、ページの属性を決めるデータの一種である。英文の論文や科学雑誌を見たことがあれば、abstract(要約)とキーワードが掲載されているのをご存じであろう。このブログでも何度かとりあげているが、ページの要約を知らせる為のものである。

検索エンジンの黎明期には、全文を検索エンジンがチェックせず、ここだけを読み込むものもあった。その為、今で言うスパムに悪用され、このタグの信用は失墜した。ヤフーなどでは、読まれない。しかし、グーグルでは利用されている。(グーグルのウェブマスターツールに診断項目がある。)

理由はなにか?

まだ、コンピュータにホームページを読ませて、内容を要約できるほどの性能はないからである。筆者自身の要約の方が遙かに適切だろう。スパムの問題は、ここに出てくるキーワードの重みを調整することで、検索エンジン側で解決できる。それより、検索結果に表示することで、検索者の便宜を計ったと言うことであろう。

ブログでは注意が必要である。システムによっては付かなかったり、同じものが使用されたりする。ブログの最初の数文字を自動で引用するものもあるが、これでは要約の意味がない。プラグインやデザインひな形を良くチェックして、自分の言葉で書き込むのが重要である。

間違ったSEO

先日、検索エンジン最適化の某ブログを読んだが、少しビックリした。テクニックのなかに、既に数年前に、間違いとなった内容があったのだ。このブログには、テクニックが10以上、解説付きで掲載されていたが、そのなかには、以下のように正論に基づいたものもある。

  • リンクをしてもらうためのメール文例
  • ディレクトリ検索エンジンに登録する
  • リスティング広告を出稿する
  • ブログにコメントする

 問題は、「リンクを買う」手法が紹介されていたことである。これは、1社が開設した数百のサイトに、料金を支払い、自サイトを一度にリンク付で掲載してもらう事である。ヤフーのディレクトリ掲載もお金を要求しているではないかと思われるかも知れないが、ヤフーは掲載料を課金しているのではない。掲載のための審査費用、人件費を営利目的の組織には負担してもらおうという考え方である。

では、リンクを買うのが、なぜいけないのか? “間違ったSEO” の続きを読む

Wikia Search打ち切り

ユーザーが検索結果に参加できる検索エンジンとして注目をあつめていた、Wikia Searchの提供が打ち切られることになった。(CNET記事:Wikia、「Wikia Search」の打ち切りを発表)

グーグルやヤフーのウェブサーチはコンピュータが機械的に作りだしており、必ずしも全て万人が満足するものではない。しかも、スパムを防ぐために非公開で、みんなが頼っている状態は、OSの一社集中の現象と何ら変わらない。Linuxの役割を検索エンジンにもたらすと期待されていたが、残念である。

Wikiaはインターネットの百科事典Wikipediaの提供を行っている組織である。ニュースでは同時に、Microsoftのデジタル百科事典事業、Encartaが打ち切られ、Wikipediaがその情報の移転を進めていることも報じている。
これは、朗報である。Wikiaは検索エンジンでなく探されるコンテンツで検索エンジンの偏重をただせば良いのかも知れない。ほとんどのキーワードでWikipediaがどの検索エンジンでもトップの検索結果になれば検索エンジンの改革を求める必要はない。

グーグルの改良

Google、検索結果ページで“セマンティックな”2点の改良」と言う記事がITmedia Newsに載っていた。

2点とは、要約すると

  1. 「他のキーワード」として表示されていたキーワードがもっと拡張された
  2. 要約文の表示がながくなった

である。

これらの変化がホームページ作成にどのように関連するか考えてみる。

1については、コンピュータがやることなので、限界があると思うが、自社サイトがグーグルにどのように理解されているか、解釈されているか、表示される関連キーワードで知ることができる。自分が目指したキーワードで検索をかけ、表示される関連キーワードが、ユーザーがよく使うと判断できる。もし、そのような記事がなければ、追加することで、ユーザーを増やすことも可能であろう。

2は、descriptionsメタタグやページの要約が重要になることを意味している。ページの内容を十分紹介できる、これらの情報は重要である。ページのデザインの関係で、要約文のスペースを作ることができない場合でも、メタタグは拡張可能である。ぜひ、全面的に見直して欲しい。

ブログの検索結果掲載止まる

ついに、グーグルにブログの検索結果の掲載が止まった。発見から6ヶ月、対策を始めてから5ヶ月ぐらいかかった。

現象は、少し複雑である。まず、ブログシステムの記事検索を使用していることが条件である。このブログにもある検索窓の設置である。しかし、グーグルやヤフーの検索窓ではなく、ブログシステムの検索窓である事が必要である。

この検索窓で検索を行うと、その検索結果表示URLは、[ブログのURL]?s=[検索キーワード]と言う形になり、直接リンクができる。グーグルはなぜか、このURLを[検索キーワード]の検索結果として登録してしまう。

検索キーワードが意味のあるものであれば、それほど、気にならないが、なぜか、送りがなだけや接尾語など、それだけでは意味のない語が多かった。これでは、検索エンジンが判断するこのサイトの重点キーワードも変わってしまうと考え、対策を行った。

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