会社を始めた頃から、登録していた「さぶみっと!サイト制作マッチング」サービスが2017年9月末で終了となった。
現在では、同様なサイトがいろいろ立ち上がっているが、このサイトはその走りだった。登録も無料で、成約時にマージンを支払うこともなく、完全無料でサービスが提供されていた。
現在なら、広告を出稿して、広告費を稼ぐこともできたと思えるが、インターネット黎明期にはその様な仕組みはない。では、何のためにやっていたのだろうか?もちろん、運営会社は営利団体である。
運営会社は登録企業の情報を得ることができる。仕事を受注したい会社、発注したい人の情報が集められる。もう一つは、検索で、上位表示されることである。しかも、一番、正式な方法で、検索エンジンからの評価を集めることができたと思われる。
システムはよくできていたと思うが、全部無償のため、発注者・受注者の選別がなかったのが、問題だったと思う。弊社は、何度か手痛い失敗の末、最近は、世の中の動向を確認するくらいにしていた。サイト閉鎖を聞き、正しい判断だと感じた。
無償のため、案件には、何のチェックもかからない。広告表示だけで利益を得ようとする内容のないサイト製作依頼があったり、何ヶ月もかかる様な最先端ソフトウェア開発を1週間で作成してほしいとか、納品後も改修・修正で支払いを先伸ばしたり、そもそも支払う気がないのに発注する会社もあった。
発注者チェックがないので、とんでもない短納期、低単価の発注を行う発注者が存在するの仕方がない。普通は、営業マンと大まかな製作期間や費用の話をするものだが、製作・開発の知識・経験が全くなければ、1円でやってもらうのが一番良いと考える発注者も出てくる。とはいえ、仕事がどうしても欲しい受注希望会社は、何もしないよりマシと、その条件で受注してしまう。そうなると、双方、相場観がずれてしまい。結局長続きはしない。
もう一方の悪質発注者は、確信犯である。低価格でも受注するグループに対して、納品しても支払いしない口実や条件を次々に出してくる。契約書や支払条件が曖昧なのを利用するのだ。
人が実際に情報を集めないサイトは、フェイクニュースのサイトと同じだ。(フェイクニュースは故意に虚偽の情報を流すのだが、情報の信憑性をチェックしないのは、取材しないのと同じことだ。)2017現在、この様なサイドでも、注目を集め、広告費を稼いでいるが、そのうち、「狼少年」の物語の様に、誰も、ニュースを信じなくなる。人が実際に会って情報を集めることや、情報に対する正しい扱い方を人類で考えないと大変なことになる。まだまだ、走りのAIでも、フェイクニュースぐらいなら、いくらでも書き上げるだろうからである。( このリンクは、記事を書くAI Articool ロボット記者 )