数年前にサイト作成のお手伝いをしたお客様と面談した。
なかなか、組織内でインターネットの集客を理解してくれないと言うのである。そこで、啓蒙の為の情報を提供することになり、何年も前の資料を掘り起こしてビックリした。2003年のjapan.internet.comの記事「消費者はインターネットでどうやって商品を買うのか?」は、いまだに、参考になることである。また、インターネットの仕組み自体が、それに携わっている人のなかでも広まっていないのにも驚いた。
以下は、その顛末である。
そのホームページは、担当者自身がおっしゃっているとおり、アマチュア作成サイトのためデザイン(外観の意匠)は、いわゆる、美しいデザインではなかった。しかし、担当者の方は非常によく勉強されていて、何が重要か、要点をおさえておられた。ページ構成自体には、少し難点があったが、ナビゲーションも適切で、情報掲載、メールマガジンや相談コーナーとアクセス数をふやすコンテンツも豊富で、ページランクも4であった。
しかし、その後、低いデザイン性を批判するグループがホームページの管理を引き継いだと言うのである。なるほど、すこし、デザイン性は高まっていたが、せっかくの内容がほとんどなくなっていた。アクセス数は3分の1、問い合わせは10分の1ほどに落ち込んでいるそうである。ページランクも3に落ちている。
リニューアルにはいろいろな理由があると思うが、アクセス数を下げては、本末転倒である。少なくとも外観デザインをいじっただけで、アクセス数が増えることはない。目的は何か、十分に検討して、取り組んで欲しい。