新聞のコンテンツ化

新聞は、部数が減り、有料配信化など新たな収益源を模索している。(記事:新聞 有料配信の将来性 日米で新たな収益源模索)

新聞業界の業績悪化は広告収入の減少による。これはテレビでも同じで、アメリカではかなり顕著である。もともとアメリカは地方紙が主流で、広告費も日本の様な巨額ではない。そのため、ネット広告にシェアを奪われやすかったのも事実である。更に無料ニュースサイトが広まり、新聞を読まない、部数が減る、広告が取れないという悪循環にはまっている。また、無料ニュースサイトでの広告収入も新聞の様には上がっていない。裏を返すと、今までの新聞広告は割高であったと言うことになる。

有料配信というのは、情報の流通としては当然の流れとも言える。これだけ、無料の情報が増えれば、どれが正しいか分からなくなってしまう。現在の検索エンジンは多数が正しいと言う方式なので、一旦間違った方向に情報が向いてしまっても修正が効かない。正しい情報を得るには調査の為に、時間、労力がかかり、対価を求めるのは当然である。

無料だが真偽が分からない情報、広告付の情報(広告主に配慮)、対価を支払って得る確かな情報と人々が求める情報は変化していく。映像、音楽やゲームでも同じである。無料で低い品質で短い期間だけ楽しめるもの、広告付でそこそこ楽しめるもの、お金を払って高品質で全てを楽しむものと変化していく。

新聞がだめになって、ますます、インターネットが重要などと喜んでいるわけにはいかない。ホームページのコンテンツにもその流れはやってくる。ブログが良い例かもしれない。最後に残るのは、良質な情報だけであり、それにはしかるべき対価を支払うことになるだろう。現状では、サイトに掲載している情報の正しさを検証し、不確かな部分は明記するぐらいの注意が必要かも知れない。

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